外資系投資銀行(外銀)内定を目指す27卒向け完全ガイド|今やるべき準備とは?

外資系投資銀行(以下、外銀)の新卒採用は、就活市場の中でも特に競争が激しい分野の一つです。26卒の選考も進み、すでにサマージョブを経て内定を獲得している学生も多い中、27卒の皆さんも「次は自分の番だ!」と意気込んでいるのではないでしょうか。
しかし、外銀の選考は一般的な日系企業とは大きく異なり、早期からの対策が求められます。「何から始めればいいのかわからない」という方も多いはず。
そこで本記事では、27卒の学生が外銀の内定を勝ち取るために、今から始めるべき準備と戦略を解説します。
外銀就活スケジュールを理解しよう
外銀の就活は、日系企業よりもかなり早くスタートします。これは、外銀が経団連のルールに縛られず、優秀な学生を早期に確保するためです。
一般的な外銀就活のスケジュールは以下のようになります。
〇 ES提出・筆記試験(5月~6月)
〇 GD・面接(6月~7月)
〇 サマージョブ(インターン)(7月~8月)
〇 本選考・内定出し(8月以降)
サマージョブが事実上の本選考になっているため、ここで結果を出せるかどうかが内定獲得のカギになります。
外銀内定に必要な5つのスキル
外銀の内定を得るには、次の5つのスキルが求められます。それぞれのスキルをどのように磨くべきかを解説します。
1.自己分析
「なぜ外銀を志望するのか?」「どのような価値観を持っているのか?」を明確にすることが、選考突破の第一歩です。
〇 過去の経験を振り返り、モチベーションの源泉を特定する
〇 自分の強み・弱みを整理し、どう活かせるかを考える
〇 志望動機を論理的に組み立てられるようにする
自己分析が徹底されていると、スーパーデイ(最終面接)で何時間も志望理由を深掘りされても、一貫した回答ができるようになります。
2.業界・企業研究
外銀ごとのビジネスモデルや特徴を理解し、自分の志望動機とマッチさせることが重要です。
〇 各外銀の強みや事業内容をリサーチする
〇 最近のM&A案件など、業界の最新動向を把握する
〇 OB・OG訪問を通じて、実際の業務内容を理解する
業界・企業研究をしっかり行うことで、ESや面接での志望動機に説得力を持たせることができます。
3.論理的思考力(ロジカルシンキング)
外銀の選考では、論理的思考力が重視されます。特にGDや面接での受け答えにおいて、この力が試されます。
〇 「結論→理由→具体例」のフレームワークを意識して話す
〇 フェルミ推定やケース問題の対策を行い、論理展開を強化する
〇 日常的にビジネスニュースを分析し、思考の訓練をする
論理的思考力を鍛えることで、面接での質疑応答やGDでの議論がスムーズに進められるようになります。
4.英語力
外銀の選考では英語力も重要視されます。特に、外資系企業の英語面接に対応できる力が必要です。
〇 TOEIC800点以上を目指す(多くの内定者のスコア帯)
〇 英語での自己紹介・志望動機をスラスラ話せるようにする
〇 英語ニュースを活用し、リスニング力を鍛える
入社後も英語を使う機会が多いため、早いうちから対策を始めましょう。
5.金融知識
投資銀行業務では高度な金融知識が求められます。金融知識を身につけることで、面接時の受け答えがスムーズになります。
〇 財務三表(PL・BS・CF)の基本を理解する
〇 企業価値評価(バリュエーション)について学ぶ
〇 M&Aや株式市場の動向をチェックする
金融知識があると、面接での「最近気になったM&Aは?」といった質問にも自信を持って回答できます。
就活スケジュールを作成しよう
ここまで解説した5つのスキルを身につけるために、いつまでに何をやるべきかスケジュールを組むことが大切です。
〇 3月末までに
- 自己分析、業界・企業研究を完了させる
- TOEIC・英語対策を始める
〇 4月~5月
- 筆記試験・Webテスト対策を開始
- フェルミ推定・ケース問題の練習を行う
〇 6月~7月
- GD・面接対策を強化
- サマージョブ(インターン)に向けた準備を整える
〇 8月以降
- サマージョブに参加し、評価を獲得
- 本選考に向けてブラッシュアップ