This content has been restricted to logged-in users only. Please login to view this content.

: 2025年05月05日

デベロッパー志望の学生が押さえておきたい就活の進め方

都市の未来をつくる、街に価値を与える。そんなダイナミックな仕事に魅力を感じ、デベロッパーを志望する学生は年々増えています。ですが、「不動産業界」と一括りにされる中でも、デベロッパーという職種は特殊性が高く、正しい理解と準備が求められます。この記事では、デベロッパーを志す就活生が押さえるべきポイントを解説します。

デベロッパーとは?まず業界理解から始めよう

デベロッパーとは、住宅やオフィスビル、商業施設、複合施設などの「開発」を手がける企業です。用地取得から企画、設計、建設、テナント誘致、販売・運用までを一貫してプロデュースすることが多く、「街づくり」に深く関わるのが特徴です。

代表的な企業には、三井不動産、三菱地所、東急不動産、住友不動産などがあります。ゼネコンやハウスメーカーとの違いも明確に理解しておきましょう。

就活スケジュールは?動き出しは早めがカギ

デベロッパー業界は、例年、3年生の夏〜秋にかけてインターンシップ選考がスタートします。インターンが本選考に直結するケースも多く、サマー・ウィンターインターンの参加が内定獲得のカギとなるため、早期に業界研究を始めておく必要があります。

具体的なスケジュールは以下の通りです。

  • 大学3年 6〜8月:サマーインターン選考
  • 大学3年 9〜11月:ウィンターインターン選考
  • 大学3年 12月〜:本選考開始(早期選考を含む)

選考フローは「ES+Webテスト+面接(1〜3回程度)」が一般的です。

業界研究の深さが差を生む

デベロッパーは「街をつくる」イメージが先行しがちですが、実際の業務は多岐にわたり、求められる人材像も企業ごとに異なります。以下のような観点で研究を深めることが重要です。

  • 対象とする開発のスケール(都市型再開発/地方創生/複合施設など)
  • 自社保有型か販売型か
  • 法人向け(BtoB)か生活者向け(BtoC)か
  • 不動産以外の事業展開(ホテル、商業、エンタメなど)

さらに、街や建物がどのように人々の生活や経済に影響を与えているか、自分の視点で語れるようにしておくことも必要です。

インターン・面接で聞かれることと準備の仕方

デベロッパーの面接では、以下のような質問がよく聞かれます。

  • なぜ街づくりに興味を持ったのか
  • なぜゼネコンやディベロッパーではなくこの会社を志望するのか
  • どんな街・建物を自分ならつくりたいか
  • チームでの課題解決経験(リーダーシップ・調整力の確認)

抽象的な質問が多いため、エピソードや意見に一貫性があり、論理的に語れることが大切です。また、「まちづくり=やりがい」と短絡的に語るのではなく、自分の視点で「誰に」「どう価値を届けたいか」を語れるようにしましょう。

OB訪問・座談会を活用しよう

デベロッパー業界は、「選考情報が非公開」「現場のリアルが見えづらい」といった特徴があります。企業説明会に加えて、OB訪問や座談会への参加が非常に有効です。

特に、現場社員から「やりがい・大変な点・キャリアの広がり」などを直接聞くことで、自分の志望動機やキャリアプランを深めるヒントになります。

求められる人物像と自己PRのポイント

デベロッパーが求める人物像は、以下のような傾向があります。

  • 長期的な視点で物事を考えられる
  • ステークホルダーを巻き込む調整力・交渉力がある
  • 大規模なプロジェクトを前向きにやり遂げる粘り強さがある
  • 「誰のために、どんな価値を届けたいか」が明確

そのため、自己PRでは「チームでの課題解決経験」や「相手視点を意識した活動」「粘り強くやり遂げた経験」などをエピソードベースで語れると効果的です。

まとめ:街を動かす側に立ちたいなら、準備は早めに

デベロッパーは、単に不動産を扱うだけでなく、人の流れ・経済・文化にまで影響を与える仕事です。そのぶん、求められる熱量も準備の深さも大きくなります。志望するなら、早い段階から情報を集め、現場の声に触れ、自分の言葉で志望理由を語れるようにしましょう。

大きなビジョンを形にしたいあなたにとって、デベロッパーは挑戦しがいのあるフィールドです。