: 2025年08月08日
2025年07月25日
【OB訪問の極意】内定獲得の鍵は「何を聞くか」より「何を見極めるか」

はじめに:OB訪問は情報収集の場ではない?
就職活動の定番ステップである「OB訪問」。
多くの学生は「企業理解を深める」「選考対策のヒントを得る」といった目的で臨みますが、実は本当に大切なのは「自分に合う企業かどうかを見極めること」です。
本記事では、OB訪問を単なる情報収集に終わらせず、**自分のキャリア選択を納得のいくものにするための“本質的な活用法”**を紹介します。
1. OB訪問は“選考”の一部だと心得る
まず大前提として、OB訪問は非公式ながらも企業から見られている選考プロセスの一部です。人事や社員が「この学生は感じがいいか」「将来一緒に働きたいと思えるか」と無意識のうちに評価しているケースも珍しくありません。
特に以下のような点は見られがちです:
- 話をどれだけ真剣に聞いているか
- 事前準備ができているか
- 会話の受け答えやマナー
「選考ではないから気楽に…」ではなく、「軽い面接」として臨む姿勢が重要です。
2. 聞くべきことは「企業の内側」
就活サイトや説明会では分からない「リアルな実態」に触れることが、OB訪問の最大の価値。以下のような質問は、表面ではなく企業の本質に迫ることができます。
▼ 実際の働き方
- 1日の業務スケジュールを教えてください
- リモートワークや残業の実態は?
- 繁忙期とそうでない時期の差はありますか?
▼ 評価とキャリアの進み方
- 評価の仕組みはどのようになっていますか?
- 入社◯年目でどのようなポジションを任されましたか?
- キャリアの分岐点はどんなタイミングで訪れますか?
▼ 社内の雰囲気や文化
- 一緒に働いている人のタイプはどんな人が多いですか?
- 社内で活躍しているのはどんな人ですか?
- チームの雰囲気や上下関係はどのようなものですか?
3. 「この企業で活躍できる自分」を描けるか?
質問の答えを聞いて満足するだけでなく、「自分がその環境で活躍しているイメージが持てるかどうか」が最も大切です。
例えば:
- 上司と密に連携して進める文化 ⇒ コミュニケーションが得意な人には向いている
- 個人主義で成果主義 ⇒ 自立して動くのが得意な人にフィットする
自分の性格や価値観、将来像と照らし合わせて、「合う・合わない」を見極めましょう。
4. 質問は“自分なりの視点”を加えて
OB訪問で好印象を残すには、テンプレ質問を並べるのではなく、「あなたにだから聞きたい」質問をすることが重要です。
例:
✗「やりがいは何ですか?」
〇「◯◯さんが最近携わった業務の中で、特に印象深かったものは何ですか?その背景を詳しく教えてください」
✗「この会社の強みは?」
〇「◯◯業界の中で、御社が競合と比べてどこに優位性を感じますか?実際に働く中で実感したことを聞かせてください」
こうした質問は「よく調べた上で来ているな」と印象づけられます。
5. “違和感”を大切にする
多くの学生が見逃しがちなのが、OB訪問中にふと感じる“違和感”です。
- なぜか会話がかみ合わない
- 仕事内容にワクワクしない
- 社風の話を聞いてピンとこない
そうした小さなサインこそが「ミスマッチ」の兆候かもしれません。良いことばかりを言われても、「その企業が本当に自分に合うか?」という軸を忘れず、冷静に観察することが大切です。
まとめ:見るべきは「言葉」ではなく「人」
OB訪問の本質は「情報収集」よりも「フィーリングの確認」にあります。
社員の言葉以上に、表情・雰囲気・熱量・価値観などを観察し、「この人たちと一緒に働きたいか?」という感覚を信じることが、納得内定への近道です。
準備を整え、相手の話に耳を傾け、自分の視点で見極める。
それが、就活という大きな選択を後悔しないための、OB訪問の正しい活用法です。