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: 2025年07月27日

2025年07月25日

総合商社って実際どうなの?──大学生が知っておくべき“プロフェッショナル集団”のリアル

「年収が高いらしい」「激務?」「グローバルに働ける?」
就活を始めた大学生なら、一度は耳にする「総合商社」という言葉。でも、具体的に何をしている会社か、どんな人が働いていて、どんなやりがいがあるのか、説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?

本記事では、そんな“就活人気ランキング常連”の総合商社について、ビジネスモデルからキャリアパス、求められる人物像までを一気に解説します。

そもそも「総合商社」とは何か?

総合商社とは、エネルギー、金属、機械、化学品、食品、消費財、不動産など、幅広い分野の商品やサービスを取り扱い、世界中の取引を仲介したり、自ら投資したりする巨大企業群のことを指します。

単なる“モノを売る会社”ではなく、時には生産から流通、販売までのサプライチェーン全体に関わったり、事業そのものを創出・経営したりするなど、まさに「なんでも屋」のような存在。近年では「商社=トレーディング」ではなく、「商社=事業投資」と言われることも多くなりました。

具体的にはどんな仕事をしているの?

例えば、ある新興国でインフラ開発が進んでいるとします。
総合商社は、以下のようにプロジェクトを組成・実行していきます。

  1. 現地のニーズ調査や政府との交渉
  2. 発電所や道路などのインフラ建設に必要な資材・機械の調達
  3. 日本や他国の企業と協業し、プロジェクトチームを構築
  4. 完成後の運営にも参画し、収益を長期的に得る

つまり、調査・企画・営業・ファイナンス・プロジェクトマネジメントといった多面的なスキルが求められる非常にダイナミックな仕事です。

代表的な「五大商社」

総合商社には数多くの企業がありますが、特に以下の5社は「五大商社」と呼ばれ、就活市場でも絶大な人気を誇ります。

〇 三菱商事
〇 三井物産
〇 伊藤忠商事
〇 住友商事
〇 丸紅

各社によって得意分野や企業文化が異なり、「三菱商事=堅実」「伊藤忠=スピード感」「丸紅=個性重視」など、就活生の間では“社風の違い”も話題になります。

なぜ就活生に人気なのか?

総合商社が人気な理由は、大きく以下の3点に集約されます。

1. 高い年収水準

平均年収は1,000万円を超えると言われ、30代で年収1,500万を超える社員も珍しくありません。

2. グローバルな活躍機会

海外駐在の機会が豊富で、若手のうちから海外に出ることも多いです。グローバルビジネスに興味のある学生には魅力的な環境です。

3. 圧倒的な成長環境

商社のビジネスは「誰も答えを持っていない課題に挑む」こと。若手にも大きな裁量が与えられるため、自分の力で道を切り拓きたい人にとっては理想的な環境です。

どんな人が向いているの?

総合商社で活躍している人には、共通する特徴があります。

  • 圧倒的な行動力と突破力
  • 異文化や多様性に対する柔軟性
  • ロジカルに物事を考え、リーダーシップを発揮できる力
  • 「自分で考え、自分で動く」主体性

選考では、論理性・人間力・志望動機の3つが非常に重視されます。特に面接では「君はなぜ商社じゃないとダメなの?」という問いに、自分の言葉で答えられることが重要です。

総合商社のキャリアパスは?

商社でのキャリアは非常に多様です。

  • 入社後は営業や事業開発部署に配属され、実務経験を積む
  • 海外駐在やMBA留学を経験する人も多い
  • ゆくゆくは、事業責任者や経営層としての道も開かれている

また、近年では商社出身者が起業したり、PEファンドやベンチャー企業に転職するケースも増えており、「ビジネスのプロフェッショナル」としてキャリアを広げる人も多数存在します。

学生時代にやっておきたいことは?

商社を目指すなら、以下のような準備がオススメです。

〇 海外経験(留学やバックパッカーも可)
〇 長期インターンでのビジネス経験
〇 高いレベルでの英語力(TOEIC800点以上が目安)
〇 OB訪問での情報収集と志望動機の言語化

また、商社の選考には「ケース面接」や「ディスカッション形式」のグループ選考もあるため、早期から対策しておくと安心です。

最後に:商社で働くということは?

総合商社とは、あらゆる分野に関わりながら世界を相手にビジネスを仕掛けていく“仕掛け人”集団。そこには壮大なやりがいもある一方で、強い責任感やタフさも求められます。

しかし「成長したい」「世界で勝負したい」「影響力ある仕事がしたい」という思いがあるなら、これ以上に刺激的なフィールドはないかもしれません。

まずは、自分自身の「キャリア軸」をしっかり考えるところから始めてみてください。商社はその延長線上にある“挑戦の舞台”かもしれません。