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: 2025年10月31日

2025年07月25日

就活で埋もれない志望動機とは?「裁量・幅広さ・人間関係」を本音で語る差別化術

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就活中のエントリーシートや面接でよく聞く志望動機。
「裁量を持って働きたい」「仕事の幅が広い点に魅力を感じた」「人の雰囲気が良いと感じた」――これらは確かに本心であることが多いものの、多くの学生が同じことを言っているというのが現実です。

なぜこれらの言葉が「差別化しづらい志望動機」になるのか?そして、**どうすれば同じ価値観を伝えながらも、一歩抜きん出た印象を与えることができるのか?**この記事ではそのコツを解説していきます。

「裁量」や「人」を志望理由にするときの落とし穴

「裁量が大きい会社に魅力を感じています」「人の雰囲気が合うと思いました」——
これらは決して間違いではありません。むしろ本質的な価値観であることが多く、社会人になってからの満足度にも直結する要素です。

しかし、これらは抽象的で、誰もが言える言葉になってしまっているという課題があります。

〇 どんな裁量を指しているのか?
〇 なぜ幅広い仕事に惹かれるのか?
〇 どのような「人」に魅力を感じたのか?

これらが語られないままでは、面接官にとっては「どこにでもいる就活生」と映ってしまいます。

志望動機を差別化する3つの具体的アプローチ

① 「なぜ」その価値観を持ったのか、背景から語る

裁量や仕事の幅に魅力を感じる理由には、必ず過去の経験や原体験があります。そこをしっかり言語化することで、志望動機が一気に「自分の言葉」になります。

例:裁量を求める背景

大学2年時に学生団体の新規プロジェクトを任された際、自分で企画から交渉まで一貫して進める経験をし、大きなやりがいを感じました。この経験を通して、指示されたことをこなすよりも、自ら考え、責任をもって動ける環境に強い魅力を感じるようになりました。

背景を語ることで、単なる「裁量がほしい」から一歩踏み込んだ志望動機になります。

② 相対評価で語る

自分が感じた「裁量の大きさ」や「人の魅力」が、なぜ他社ではなくその企業で強く感じられたのかを伝えると、志望度の高さが明確になります。

例:仕事の幅の広さについて

コンサル業界を中心に複数社のインターンに参加しましたが、貴社では若手でも新規事業の立ち上げフェーズに関わる機会がある点に特に魅力を感じました。業務領域の広さに加えて、「事業を自分ごととして考えられる文化」が、他社と比べて際立っていると感じています。

このように「他と比較してどう違ったのか」を述べることで、「なんとなく良かった」のレベルから脱却できます。

③ 企業の特徴と自分の経験を接続する

最後のポイントは、企業独自のカルチャーや制度、ビジョンと、自分の価値観や経験がどう接続するかを語ることです。これは企業研究ができていなければできないため、差別化に大きくつながります。

例:人の雰囲気について

社員座談会で感じたのは、「挑戦を後押しする文化」と「上下関係に縛られない対話の多さ」です。私自身、アルバイト先で新人ながら業務改善を提案し、それを上司が本気で採用してくれた経験があり、こうしたフラットで成長を後押ししてくれる環境に強く共感しました。

このように、抽象的な「人が良かった」を、自分の経験と企業文化を接続して伝えることができれば、オリジナリティある志望動機になります。

NG例:ありきたりな志望動機のテンプレに要注意!

以下のような志望動機は、どれも“ありがち”であり、印象に残りにくい典型です。

×「若いうちから裁量を持って活躍できるから」
×「いろんな業務に携われる仕事がしたいから」
×「社員の人柄に惹かれました」

これらを使うな、というわけではありません。言葉の裏にある「自分だけのストーリー」を語れるかどうかが勝負なのです。

まとめ:「よくある志望動機」を“自分だけの志望動機”に変えよう

「裁量がある」「仕事の幅が広い」「人が良い」——
これらは就活生にとって魅力的なキーワードである一方で、誰もが語るために差別化が難しい側面もあります。

しかし、過去の経験や価値観を掘り下げ、企業との接点を丁寧に紐づけることで、“同じ言葉”でもまったく違う印象を与えることができます。

あなたの志望動機は、あなたにしか語れないストーリーのはず。周囲と似た志望軸でも、伝え方次第で、面接官の心に刺さる答えになります。

あなたの言葉で、あなたの価値観を伝えましょう。就活は、自分という“商品”を最も深く理解するプロセスなのです。